iTunes

♪Amazon♪

2016年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

« 不幸や情けなさを、ハードなギターに切ないメロディーで隠す。それがパワーポップ | トップページ | 「ZOOEY」を試聴 »

2013/03/23

人間なんてみんなバカさ

命、愛、それをとりまく社会。

これらの要素を抱えて、僕らは生きている。
人間である以上。

どれかひとつが欠落しても生きてはいけるだろう。
あるいは残っていくことが可能だろう。
が、はたしてそれでいいのか、喪失のあとに何が残るのか。

「ZOOEY」には、そんなテーマが根底のひとつに流れている気もする。
(注:命が欠落した場合は、アルバムタイトルとなっている「ZOOEY」が物語っている)


佐野元春 & THE COYOTE BAND「君と一緒でなけりゃ」


R&B と JAZZ のグルーヴ感満載の「君と一緒でなけりゃ」。
お洒落な大人の音楽にもかかわらず、歌詞はプロテスト、メッセージ性が強烈だ。
このギャップが恐るべし。



やがて海は燃えるだろう
やがて森は枯れるだろう
生き残ったってうれしくはないのさ
君が一緒でなけりゃ
君が一緒でなけりゃ

人間なんてみんなバカさ
大地を征服したいだろう
人間なんてみんなバカさ


歌詞の解説は言わずもがな、である。
ここ2,3年の情勢を考えてみればいい。

佐野さんの声がやや抑え気味の唱法には、一瞬「オレは最低」を思い出したが、あの内省的な感覚では決してない。「君と一緒にいられるだけでいい」ではなく、その前提にあるものへと、視線の行く先が外に向かっているのは言うまでもない。

そういう意味では、オノヨーコへの愛情と世界の平和が同格のように唱えた、ジョン・レノンの「ラブ&ピース」に相似する部分もあるが、また違うような気もする。「君」が誰なのかによって、歌の解釈も変わるだろうから。


驚くのは、この歌が、1993年の「CIRCLE」のレコーディングで書き下ろされたものに若干、歌詞を書き加えたものだということ。現代の情勢に手直ししたものだとは思うが、根本的なものは何も変わっていない、ということなんだろうか、この世界は。


メンバーそれぞれの個性が存分に引き出されたコヨーテバンドのグルーヴ感が抜群。
かつて人種的迫害を抱えながら演奏されたジャジーな音楽によって、バンドの一体感を伴って歌われるこの曲は、明らかに、そのヘンに転がっているメッセージソングとは違う光を放っている。


音楽性のレベルの高みを極めつつ、冷静な視点による怒りをにじませることで、まさに成熟したロックに仕上げられたと、言えるものだろう。


« 不幸や情けなさを、ハードなギターに切ないメロディーで隠す。それがパワーポップ | トップページ | 「ZOOEY」を試聴 »

NO MUSIC,NO LIFE」カテゴリの記事

佐野元春」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/10292/57020757

この記事へのトラックバック一覧です: 人間なんてみんなバカさ:

« 不幸や情けなさを、ハードなギターに切ないメロディーで隠す。それがパワーポップ | トップページ | 「ZOOEY」を試聴 »

Amazon

PR♪




Twitter -今のつぶやき-



  • たわいもない話が多いので、それでもよければフォローして下さい♪

COYOTE



  • Loading...